空【再販版(総集編)】

作品のあらすじ

社会人になった青年二人が夏休みの炎天下の暑い時間帯に自転車で目的地である墓地に向かって走っていた。 時期はちょうどお盆休み。墓参りに来た青年二人は、ある墓の前で近状を報告する。 二人には、とても大切な人がいた。

※本作は切ない系シリアス作品となっております。一部に胸糞悪い表現が含まれているかもしれません。

背景画像は白背景に合わせて作成し直したため、初版版より異なっています。

作品データ

作品名
作品名(読み)そら
発行日初版
(短編集として出したときは2018年03月25日)
再販版(総集編)
2024年9月22日
サークル名月夜のよろず屋
作者弓月キリ
作品のカテゴリーオリジナル創作小説
作品のジャンルライトノベル
対象年齢全年齢
作品の分類・サイズ書籍・文庫版(A6)
平綴じ製本
ページ数約50ページ
その他・備考(世界観やアピールポイントなど)現代日本に近い世界が舞台の話です。

試し読み(お試し版)

現物版(紙の製本版)の原稿データ(PDF)より数ページ分を抽出して「お試し版」としてファイルをご用意しました。
よろしければ、試し読みとしてご活用ください。

(注)ファイルサイズが5MB前後あるので、通信量(通信料)が不安な方は、Wi-Fi環境があるところでダウンロードすることをオススメします。

通販情報

現在はBOOTHのみで通販しています。
現物版(紙の製本版)と電子書籍(EPUB、PDF)の3種類があります。

イベント期間中(またはイベント期間中で完売するまで)は一時的に通販ページを非公開にしているので、見れないときはイベント終了後(完売のお知らせがあった後)にご覧ください。

以降のコンテンツは、2018年当時に公開していた情報から必要なものを抽出した後、再編集したものを公開しています。

作品の裏話など

作品が生まれた経緯

いつか書いてみたかった『空』をテーマにした作品を書き始めたものの、何故か爽快感よりもしんみり感が強くなってしまった。
その結果、爽快感がある作品を書こうとリベンジしたところ、爽快感とはかけ離れてしまったものが出来上がったため、弓月キリはきっと爽快感のある作品は書けないのかもと思ったものです。

元々は、140字小説が元ネタです。
今回の総集編にも元ネタとなった140字小説が(記憶のある限り)すべて掲載されています。

初版時の手製本時に使用していた用紙などの情報

そのときの用紙の在庫などの都合により、サイズや用紙が変わる場合があります。
(商品にリンクを貼っていますが、アフィリエイトリンクではありません。クリックしても購入しても、弓月キリには一銭もお金は入りません)

使用プリンターエプソンPXS160T インクジェットプリンター エコタンク搭載モデル ブラック
https://www.epson.jp/support/portal/support_menu/px-s160t.htm
修理対応期間も終わっています。
長らく使ってきたのですが、両面印刷するときにインクの汚れが目立つようになってしまったため、2023年以降は使わなくなりました。
使用インクエプソンKSU-BK-L 純正プリンターインク ビジネスインクジェット ブラック
https://www.epson.jp/products/supply/shoumouhin/data/shoumouhin/ksu-bk-l.htm
表紙用紙長門屋カラーペーパー最厚口(空) B5 ナ-4512
https://www.nagatoya.jp/product/458
本文用紙エトランジェ・ディ・​コスタリカ EDC A5 ペーパー 100シート 【中厚口】 【上質紙】 アイボリー PR80-A5-03
(確認した時点では、公式サイトが見られなくなっている模様です)

裏話

続ける気がなかったので、登場人物達には名前をつけなかったら『名前をつけない』縛りで書くハメに。しかも、思ったよりも話が気に入ってしまっため、名前をつけないとそろそろ困りそうだが、このまま名前をつけない方が面白いかもしれないとお悩み中。仮に書くとしても、過去編か後日談なので、そこまで名前がなくても話が書けちゃうんだよなぁ……。

と思っていたところ、本当に名前がなくても後日談(書き下ろし含む)が書けちゃったので、このまま、彼らには名前がつかないと思います。

表紙について

実はAndroid端末(いつのか忘れた)に保存されていた写真を加工して使用しています。
著作権は弓月キリ本人なので心配無用。

登場人物紹介(知らなくても作品は読めるようになっています)

主人公

名前未設定
年齢未設定(物語当初は社会人一年目のつもりで書いていました)
家族構成両親、黒猫
<両親>
近所に幼なじみ姉弟がいることを言い訳にしてまだ幼い主人公を残して海外に行ってしまった。それでも年に1回だけ帰ってくる。主人公が大人になってからも年に1回帰ってくる(そして「結婚はしないのか?」って毎年のように確認している)
帰ってきた時に、幼なじみ姉弟と伯母に挨拶をして、主人公が世話になった分の生活費相当のお礼をしていた。(主人公が大人になってからは生活費相当のお礼はしなくなった)
<黒猫>
猫派というのもあるものの、物語開始10ヶ月前くらいに産まれてそんなに経ってなさそうな黒猫(子猫)一匹を拾った(物語開始当時は一年経ってないので、子猫扱いとしていました)
性格家庭環境が影響しているため、どちらかといえば消極的。(幼なじみ姉弟がいたとはいえ、よくグレずに育ったものだ……)
周りからは冷静なタイプと見られがちだが、表現の仕方を知らないだけなので、実は激情タイプ。
人付き合い幼なじみ姉弟がいなかったら友達すらいなかった可能性があるくらいには、人付き合いが苦手だけど、頭が良く仕事も丁寧に効率良くやれるので、最低限の人付き合いしかできていなくても職場での評価は高い。
日々の生活ブラック企業というわけではないが、人手不足と頼られている都合により残業が多く、帰宅時にやっている主な番組はニュース番組となっていることに哀しさを感じている。
仕事するようになってからは忙しくてコンビニ弁当ばかりに……。
ストレスや寂しさを紛らわせるためにタバコを吸っていたが、猫を飼い始めてからは禁煙中(黒猫で癒されていたためか、タバコは吸わなくても問題はなかった模様)
自宅はマンション。3LDKでペット可の物件(元々はファミリー用の間取りなので、一人だと広い)

幼なじみ弟

名前未設定
年齢未設定(物語当初は社会人一年目のつもりで書いていました)
家族構成主人公
(主人公以外の家族構成については詳しくは物語で。なお、主人公とは血がつながっていないが、家族と認識しているかどうかなので、家族構成に含めて記載している)
(注)伯父・伯母は援助していただけなので、家族構成には含まれない。なお、伯母は、幼なじみ姉弟の母親の実のお姉さん(伯父は母親の義理の兄になる)
(注)姉がいるが、家族構成に含まれていない理由は詳しくは物語で。
性格感情表現が豊かで行動的なタイプ。弱いところはなるべく見せたくない意地っ張り(姉と家族と離れ離れな幼なじみを守りたい気持ちが強かったものと思われる)
でも、寂しがり屋なので、よく姉と主人公を巻き込んで行動しているし、主人公と一緒の高校、大学に行っちゃうような、下手したらストーカーになりかねないこともしていた。
仕事は主人公とは違ってやりたいことがあったので、はじめて別々に(主人公はやりたいことは特になく、面接受けて「いいな」と思ったところに就職している)
人付き合い両親を早くに亡くしていたが、姉がいたので、主人公よりは人付き合いができるタイプ。でも、主人公とばかり行動していたため、友達は少ない。
日々の生活主人公のレベルについていけているくらいには頭は悪くないが、思い立ったら即行動故に無鉄砲なところがあるので、要領はそこまで良い方ではないものの、滲み出る人柄の良さ(面倒見の良さ)と勢いのある行動力により、やりたい仕事(営業)での評価は良く、主人公よりは仕事が早く終わるという健康的な生活を送ることができている。(主人公のところは能力とは関係なく人手不足なだけだけど……)
姉の家事がそこまで上手くなかったため、家事スキルは高くて料理も美味しい(主人公も料理ができないわけじゃないが、主人公よりは上手い)

幼なじみ姉

名前未設定
年齢未設定(主人公達の1歳~数歳くらい年上のつもりで書いていました。総集編では1歳上と認識して整え直しています)
家族構成
(弟以外の家族構成については詳しくは物語で。なお、主人公とは血がつながっていないが、家族と認識している)
(注)伯父・伯母は援助していただけなので、家族構成には含まれない。
(注)主人公が家族構成に含まれていない理由は詳しくは物語で。
性格『しっかりしなきゃ』と自分に言い聞かせてちょっとだけ無理しちゃう頑張り屋さん。
弟と主人公に頼りになるお姉さんだと見られたいがために弱ったところを見せない意地っ張りで寂しがり屋なので、主人公達と離れないようにワガママを言ったり、駄々っ子をするところも(姉弟そっくりですね)
両親を早くに亡くしていたが、弟と主人公がいたので、気丈に振る舞えていた。
成績はちょうど真ん中くらいなので、普通に頑張っていた。実は主人公に勉強を教えてもらったことがあるらしい。家事も頑張っていたが、いくら伯母から教わっても上手くならなくて、家事の腕も裁縫以外、弟達に抜かれてしまったのは、かなりショックだった模様。後に開き直った。(ただ、伯母はかなりの料理上手で教えるのは上手ではなかったので、プライドを捨てて弟に教えてもらった方が成長できた可能性がある。今、これを書いてて思いつきました。ご都合主義万歳)
人付き合い人見知りはしないので、職場での人間関係は良好で、仕事も頑張っていたので、それなりに評価は高かった模様(仕事は事務)
みんなの癒やしキャラだった。
弟達のことは誰よりも大切に考えている。だが、自己犠牲の精神は持ち合わせていて、ブレない強さも持つ(そのせいで、その勢いのまま選択を誤ることになったけど……)
日々の生活謎(要するに未設定でした……)
実はストレスがハンパない時期にちょっとだけタバコを試してみたけど、ダメだったので、以降も吸わなかった。
その他の設定好きな人がいました。好きな人とは主人公のこと。主人公や弟にすら主人公への想いを悟られないように隠していた。
はじめのうちは、弟がもう一人増えたように思っていた。
しばらくして、色々と主人公に助けられていて「弟なのにお兄ちゃんみたい。変なの」と思っていたところで、身長を越されて、異性として意識し始めた。
好きになったきっかけは、暫く経ってからナンパから助けてもらったとき。そこで好きだと自覚した。(その時は弟もいたのに、弟のことは記憶から消えています。それくらい自覚時のインパクトが強かったんだと思われ……)
だから、彼女は……。
詳しくは物語をご覧ください。

黒猫

名前未設定(流石に主人公は名前をつけていましたが、作中で呼ばれることは今後もありません)
年齢生後10ヶ月くらいの雌
家族構成主人公は飼い主であり、恋人
(主人公は猫語がわかるはずもないので、このことを知らない)
性格捨てられていたことと何かが影響しているため、かなりの寂しがり屋。弱いところを大切な人には見せたくないという強がりなところがある。しっかり者のお姉さんを自認しているが、かなりの甘えん坊。
※物語を読めば、「何か」が分かります。
人付き合い猫と人間は会話ができないし、恋人どころか結婚もできないことは認識しているが、『本妻は私!』と心の底から思っているので、彼女ができたとしても軽い嫉妬ぐらいで済む模様。肝心の主人公は社畜故に女の気配が一切なかったけど。
日々の生活広くて嬉しいので、部屋で遊んでいる。
散歩に行きたかったら、主人公を叩き起こせばいいと考えている。
その他の設定「勝手に生まれてきて、しかも病気持ちなんて」と母猫の飼い主に捨てられる。「生まれたばかりなのに……」と嘆いていたところを主人公に拾われる。
拾ってくれた人間が主人公だとわかったときは『奇跡だ!』と思った。
主人公に拾われてからは「自由と安全って素晴らしいね!」と、猫ライフを満喫中。

ネタバレをどうやって伏せて書こうか……。
アコーディオンで書けばいいかな?
ということで、次の項目は全部ネタバレなので、気を付けて読んでくださいね!

裏設定(全部ネタバレなので閲覧注意)

・弟は、物語終了くらいに一軒家を土地ごと売り払った(家の権利は両親から伯母に移されていたので、頼み込んで売ってもらった)

・弟が引っ越すと決めたときは、主人公と二人きりの生活を邪魔されることへの怒りと、弟に家を捨てさせたことに対する怒りにより、本気で伯父を呪い殺してやろうかと思ったらしい。(弟としては墓参りのときに話したつもりだが、その頃には既にセカンドライフを送っていたので知らなかった)

・タバコは吸っていても構わないと思っているが、吸い始めたのが自分が死んでからというのを気づいたとき(写真を見たら必ず吸うから気づいた)に責任を感じて、猫として拾われてから「体と心に悪いからやめて」と訴えていた。(弟には夢で訴えた)

※幼なじみ姉弟の伯父は多分ロクな死に方しないと思われる。

住職

幼なじみ姉弟の両親が亡くなってから付き合いがある寺の住職。年に一度、主人公達と顔を合わせて世間話をしている。

裏設定(全部ネタバレなので閲覧注意)

アフター以降(書き下ろし)で永代供養をすることになったので、年に一度も会えなくなるかもと知り、少しだけ寂しい思いをしたみたい。
(主人公たちからすると、「そこに魂がいない抜け殻の骨だけがある状態」と認識しているから、骨も大事なものではあるけど、強い思い入れはなくなった)

【補足】
この「そこに魂がいない抜け殻の骨だけがある状態と認識している」のは、弓月キリ(夜空きり)の考え方でもあります。
宗教などの信仰心があるわけではないものの、死んだら、魂は肉体から離れるので、抜け殻、言葉を選ばないなら、物です。(骨って物って表現して良いものではないようには思うんだけど……)

死後の世界というものも正直に言うと信じていないものの、あったら救われるかもなと思っていたりします。
どちらにしても、「魂は遅くても四十九日までしかこの世にはいない」と考えています。

作品に関する留意事項

・表紙画像は実物と若干異なる可能性があります(特にタイトル等の文字位置)

・弓月キリの発行小説の表紙はすべてモノクロ(白黒)かつ弓月キリ自身が制作しています。

・発行している小説本やグッズは、すべて自分で製本・制作しています。(全てコンビニプリントやセルフプリントで印刷し、自分で平綴じ製本またはフリーソフト等を使って電子書籍データへの変換をしております)そのため、読んでいて気になりそうな汚れや不揃いの部分、ズレなどはできるだけないように配慮して印刷・製本・制作をしておりますが、本文に影響のない軽微な汚れやズレなどは何卒ご容赦いただけますと幸いです。あまりにもひどい汚れ等がありましたら、お知らせください。