黒猫と魔法使いの少女がただ夜空を眺めるだけの話(折り本)

作品のあらすじ

タイトル通り……のはずが、話が思ったよりも広がったので、タイトルの後半はあまり関係がなくなっちゃった、そんな話。

魔法使いの少女が魔法の練習中に黒猫を見つけるところから物語が始まります。
少女と黒猫が「月がきれいだね」って眺めたり、周りの人間の事情に巻き込まれたりするけど、少しほのぼのとした作品です。

作品データ

作品名黒猫と魔法使いの少女が夜空をただ眺めるだけの話
作品名(読み)くろねことまほうつかいのしょうじょがよぞらをただながめるだけのはなし
発行日初版
2024年11月24日
サークル名月夜のよろず屋
作者弓月キリ
作品のカテゴリーオリジナル創作小説
作品のジャンルライトノベル
対象年齢全年齢
作品の分類・サイズ書籍・文庫版の半分くらいのサイズ(A7)
8P折り本シリーズ(3冊で終わります)
ページ数24ページ(8ページ×3冊分)
その他・備考(世界観やアピールポイントなど)魔力から魔法を生み出して使用し、使い魔と契約する魔法使いがいて、聖剣もあるファンタジー世界

試し読み(お試し版)

ページ数を考えれば、お試し版を用意できるはずなのですが、初の折り本なので、原稿がとても小さくて……。
今回は電子書籍版を作っていないため、いつものようなお試し版(PDFファイル)の提供をすることができません。

ページ数もお試し版にしては多い感じになってしまうので、悩ましいところではあるのですが、最初の「黒猫と少女の出会い」の途中までをお試し版の代わりに掲載します。

黒猫と少女の出会い

「うーん。うまくいかないわ……」
 夜の時間。月の光に少女が照らし出されている。少女の長めボブくらいの銀髪が月の光に反射して光り輝いていた。そんな少女の目の前には焼き焦げた木があった。さらに、その木の周辺には何らかの衝撃で折れたと思われる木や水浸しになっている木もある。
「うーん。どうしても、消費魔力が大きすぎるのよね。どうやったら、もう少し消費魔力を少なくできるのかしら……」
 少女は魔法を修行している身だった。少女の魔法の師匠のように効率的に魔力を使って強弱も自由自在に魔法を使えたらと日々魔法の練習をしているものの、威力が小さい魔法に対しても消費魔力が大きすぎて、すぐに魔力切れを起こしてしまうのだった。
「魔力が人より多めだとお師匠様は言っていたけど、それに甘んじちゃダメよね。制御もできないんじゃ、いざというときに困るわ」
 実際に少女が魔力切れを起こしたのは魔法を遣えなかった幼少時に数度だけ。それも、どちらかというと、常に魔力を放出しないと体の方が耐えきれないから、放出せざるを得ない状況であり、たまたま風邪を引いてしまったタイミングで魔力の放出量の調整がうまくいかなかったためであり、魔法を使えるようになり、自分の中でもある程度魔力を制御できるようになって以降は、上限で留めるのはできても、いくら魔力を使っても魔力切れの症状は出ていなかった。おそらくは成長と共に魔力の器、上限値も上がっていったためだと思われる。実際に少女の魔法の師匠はそう分析していた。
「今日はここまでにしましょうか」
 あまり遅くなっても明日に支障が出てしまうので、今日は切り上げて休もうかと思ったときに、微かにだが、少女の耳が猫の鳴き声を捉えた。
「あら? 猫…? 大変……!!」
 もし、猫に魔法が当たってケガをしていたら大変なことになる。ケガをしているなら治療をしなくては。そう少女は思い、猫の鳴き声がする方に向かって走り出した。

通販情報

今回の新刊で通販準備ができていないこと、折り本自体が初めてで、折り本の通販も初めてであることから、通販がとてもしづらく……。
製作の過程で色々と不都合や不具合などが発生したのもあり、通販では「折り本印刷データ&電子書籍版のみ」の提供となる可能性が高いです。
いずれにしても、11月末日頃または12月の上旬頃の公開予定となりますので、通販状況についてのお知らせは、今しばらくお待ちください。

以降のコンテンツは、作品作り終わったテンションのまま書いたものをそのまま公開しています。

作品の裏話など

作品が生まれた経緯

本作は、「なんとかして、イベントに新刊を出したい……!」と試行錯誤して苦しんだキリの現実逃避的に「こういう話が読みたいな」と思い、タイトルだけを用意して、早朝までに頑張りぬいた仕事(Webサイトに関する仕事)を終えたテンションのまま書き進めた結果、さくっと書き終えてしまった作品となります。

とはいえ、製本を行う気力も、印刷費もないので、なんとかして節約したいと考えたキリは、今まで「どこから、どうやって中央に切れ目を入れたらいいの……?」と分からずに作ることを避けていた折り本を作ることに決めました。

8Pの折り本って、思った以上に文字数が入らないんだね……!?(当たり前です)

これは想定外だったのですが、いつもの通りにタイトル・注意書き・あらすじ・奥付を含めたら、いつもの「A6サイズ約30ページ」の本ができちゃってました。
初めから8Pの折り本前提で考えていたので、このまま製本した方が良いのだろうかと少しだけ迷いました。
(費用面と体力面 (注:現時点で徹夜) の都合でやめましたが……)

でも、どうやって折り本にするんだ?
と暫し考えた結果、「とりあえず分割してみるか」と試行錯誤をして、最終的に「折り本シリーズ、3冊で終わる話です」という形で開き直ることにしました。
よくよく考えたら、折り本で表紙をちゃんと用意する場合は別として考えた方が良いのですが、表紙も削ってとにかくページ数を稼ぎ、コンビニで約30ページの小説本を作ろうと思うと、表紙等を考慮しなくても済む分、8Pの折り本をシリーズ化して終わらせるのが最安な製作方法かもしれませんね。(やらないけど!)

今回は時間と費用や体力の都合もあったので、せっかくなら挑戦してみようと思い、作ることにしましたが、やはりいつもの製作方法の方が慣れていてパターン化できている分、落ち着いて対応することができる感じがします。折り本がダメというわけではないのですが、可能なら1冊で終わらせられた方が良いよねとも思うので……。

ところで、折り本はできるなら普段も使っている「威沙」で作りたかったのですが、今回は仕様上の都合で断念しました。
(表紙や奥付等の書き出しさえしない方法を見つければ対応できたのですが、今回は調べたり検証する時間が足りずでして……)

色々な折り本生成ツールを探しては検証した結果、今回は「8P折り本ツール - SS名刺メーカー」を使用して作成しました。
いつも使っているフォントが使えるのと作りやすかったのが決め手でした。「個人事業主なので「個人」という扱いだから、セーフだよね……?」と別のツールではあるものの同じ作者のツールに関する利用規約を見ていました)

現時点で製本も印刷もできておりませんので、できることを祈っていただけたら幸いです。
(ダメなら印刷したから自分で作ってねという形で50円引きで販売すると思います)

この二行だけ、取り消し線つけるとか後日談を追記する形で後日編集します。……ということで、イベント前日に作ったら、できたのですが、フォントサイズ(文字サイズ)が小さかったので一部の文字が欠けたのは想定外でした。それでもできたよ!!(2024年11月23日夜追記)

作品に関する留意事項

・無配ではないので、販売する形で公開することになると思われますが、今後の予定は未定の状態です。元々が「折り本」として考えた作品であるため、表紙やいつもの奥付・あとがきもない状態により、いつもの対応と異なっていることから、今後についての確約はできませんので、対応がなかった・希望通りの対応ではなかったとしても、何卒ご容赦いただけましたら幸いです。
(今のところは「折り本印刷データ&電子書籍版のみ」で提供を行うことを考えています。既に発行していることから無理に再販することもないので、書き下ろし付きで再販するかどうかは反響次第となるかもしれませんね……)

・今回は折り本となるため、表紙画像はありません。

・弓月キリの発行小説の表紙はすべてモノクロ(白黒)かつ弓月キリ自身が制作しています。

・発行している小説本やグッズは、すべて自分で製本・制作しています。(全てコンビニプリントやセルフプリントで印刷し、自分で平綴じ製本またはフリーソフト等を使って電子書籍データへの変換をしております)そのため、読んでいて気になりそうな汚れや不揃いの部分、ズレなどはできるだけないように配慮して印刷・製本・制作をしておりますが、本文に影響のない軽微な汚れやズレなどは何卒ご容赦いただけますと幸いです。あまりにもひどい汚れ等がありましたら、お知らせください。

・今回はフォントサイズ(文字サイズ)の一部の文字が欠ける現象がすべての印刷した紙で発生してしまうなどの不具合・不都合が生じてしまったため、現物版(折り本)では、ボールペン(手書き)で補完を試みております……。そのため、「文字としては認識できるけど読みづらい」文字があることが想定されております。不器用という要因の他にフォントサイズ(文字サイズ)が小さいという要因も重なったためだと考えられます。この一点だけは「ひどい汚れ」の対象外とさせていただきたく存じます。何卒ご容赦いただけましたら幸いです。