幽霊のキヨさん(折り本)

作品のあらすじ

幽霊のキヨさんとその弟子の小学生の少年の日常のお話。

作品データ

作品名幽霊のキヨさん
作品名(読み)ゆうれいのきよさん
発行日初版
2025年7月20日
サークル名月夜のよろず屋
作者弓月キリ
作品のカテゴリーオリジナル創作小説
作品のジャンル小説:短編・掌編・ショートショート
対象年齢全年齢
作品の分類・サイズ書籍・文庫版の半分くらいのサイズ(A7)
8P折り本
ページ数8ページ
その他・備考(世界観やアピールポイントなど)現代日本風の世界が舞台。
大人も子供も読めるような作品にしたかったので、漢字にはふりがなを入れて、文字サイズもできる限り大きくし、行間も広めにして、内容も、他の作品以上に、ホラーに寄ったり子供には読ませたくないような傾向の話にはしないように気をつけています。小説を読む導入としてもおすすめ。

試し読み(お試し版)

折り本では、いつものようなお試し版(PDFファイル)の提供をすることができません。

ページ数もお試し版にしては多い感じになってしまうので、悩ましいところではあるのですが、最初の「幽霊のキヨさん」の途中までをお試し版の代わりに掲載します。
(子供向けにふりがなを追加している関係で、原稿からコピーアンドペーストすると「|」があって邪魔なので「|」だけ削りました。大人は却って読みづらいかもしれないのですが、ご容赦ください)

幽霊《ゆうれい》のキヨさん

この町《まち》には、長《なが》く住んでいる幽霊《ゆうれい》がいる。
 1年前《ねんまえ》、キヨさんと出会《であ》ったとき、ぼくはキヨさんに悪霊《あくりょう》から助《たす》けてもらったんだ。そのときのことは今《いま》でも忘《わす》れない。
『あんた、危《あぶ》なっかしいねぇ。その力《ちから》で、数年《すうねん》もしないうちに死《し》ぬんじゃないのかい? ふむ。面白《おもしろ》いじゃないか。せっかくだ。あんた、あたしの弟子《でし》になってみるかい?』
 そう言《い》ってくれたキヨさんの弟子《でし》になって、ぼくはキヨさんに守《まも》ってもらっている。その後《あと》すぐに幼 《おさな》なじみを守《まも》っていたことがバレてしまって『実力《じつりょく》もないのに、無茶《むちゃ》をするんじゃないよ!』と叱《しか》られてしまったけど。
 ぼくの幼 《おさな》なじみである千鶴《ちづる》ちゃんは、キヨさんのことも、ぼくとキヨさんで守《まも》っていることも知《し》らない。ぼくと違《ちが》って霊感《れいかん》がないから。

通販情報

折り本の通販がとてもしづらく……。
通販では「折り本印刷データ&電子書籍版のみ」の提供となる可能性が高いです。
いずれにしても、通販状況についてのお知らせは、今しばらくお待ちください。

以降のコンテンツは、作品作り終わったテンションのまま書いたものをそのまま公開しています。

作品の裏話など

作品が生まれた経緯

前回のイベントから3ヶ月経ったかどうかのタイミングで次のイベント、更に来月には別のイベント。それなのに、仕事が暇なようで暇じゃない(自分の事業のことをしているせい)と、いつも以上に、しかも更に余力がない状況になってしまいました。

いつもの製本方法の方が好きなんですが、あれ、結構作る過程で気を遣ったり考えたりすることが多くてですね……。
前回、新刊が折り本だったのですが、折り本ってツール任せに出力したら、あまり考えずにできる(今のぼくには有難い)ということに気づいてしまったので、今回も折り本にすることに。

前から考えていた「子供向けの小説を書いてみたい!」をせっかくなので実行に移してみることにしたのですが、この時点で残り日数は数日。過去のログとかネタとか探してみたのですが見つからず……と思ったら、過去の無配で、今回の目的に合うだけではなく、すぐに作れそうなベースになるものを見つけました。

過去の作品タイトルは「幽霊のサチさん」です。
ただ、このまま使い回しては芸がないし、そもそも広げられそうにないから無配にしてまとめた作品でもあったので、今後も続けることを考慮しながらテコ入れして改めて作ったので、内容の流れはとてもよく似ているけど、細部や設定が少し違っています。
なので、前回の無配の「幽霊のサチさん」を読んだ人も、よければ読んでみてもらえたら嬉しいです。

作るツールは前回も使用した「8P折り本ツール - SS名刺メーカー」にしようとしたのですが、子供向けの小説にするためにふりがなをいっぱいつけたために、ふりがながズレてしまって、うまくできず。とはいえ、今すぐに威沙に対応した形式で作ることも難しいので、普段も使っている「威沙」のWeb版を使って作ってみることにしました。
威沙のいいところは、折り本じゃなくて最初は電子書籍とか別の形式で書き出して誤字脱字等のチェックが用意にできる点です。おかげで、イベント前日でヤバいはずなのに、わりとサクッとできました。

表紙は後付けにしようと思ったのですが、出来上がったら貼り付ける余地がなくなってしまい。それでも裏側に貼り付けることで対応できそう……と思っていたのに作るサイズをミスした上に、実際には1ページで表紙が1枚しか作れないし、ちょうどいいサイズに切る必要がある時点で、不器用が作るには時間コストも費用コストも割に合わないので断念しました。今度からは、制作文字数を減らして、1ページ目と8ページ目を空白にして、1ページ目に表紙をPDF加工ツールを使い、注釈を入れる形で後付けすることにします。

文字数がただでさえ増えやすい自分が更に500文字を削って、果たしてうまくできるのかどうか、という一抹の不安がないわけではありませんが、もし、そうなったら、裏表紙(白色)はなかったことにして、今回同様簡易的な奥付ページとして空ページで隠すのを諦めるか、表紙を入れるのも潔く諦めようかなと思っています。

それにしても、今回の折り本で良かったのは、フォントサイズを大きくしたためか、前回のような文字欠けとかが見受けられず、本当に読みやすいサイズ感になったことですね。

作品に関する留意事項

・無配ではないので、販売する形で公開することになると思われますが、今後の予定は未定の状態です。元々が「折り本」として考えた作品であるため、表紙やいつもの奥付・あとがきもない状態により、いつもの対応と異なっていることから、今後についての確約はできませんので、対応がなかった・希望通りの対応ではなかったとしても、何卒ご容赦いただけましたら幸いです。
(今のところは「折り本印刷データ&電子書籍版のみ」で提供を行うことを考えています。既に発行していることから無理に再販することもないので、書き下ろし付きで再販するかどうかは反響次第となるかもしれませんね……)

・今回は折り本となるため、表紙画像はありません。

・弓月キリの発行小説の表紙はすべてモノクロ(白黒)かつ弓月キリ自身が制作しています。

・発行している小説本やグッズは、すべて自分で製本・制作しています。(全てコンビニプリントやセルフプリントで印刷し、自分で平綴じ製本またはフリーソフト等を使って電子書籍データへの変換をしております)そのため、読んでいて気になりそうな汚れや不揃いの部分、ズレなどはできるだけないように配慮して印刷・製本・制作をしておりますが、本文に影響のない軽微な汚れやズレなどは何卒ご容赦いただけますと幸いです。あまりにもひどい汚れ等がありましたら、お知らせください。